プロジェクトストーリーPROJECT STORY

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「名古屋港のシンボル」の
安全を守る

「名港トリトン」

世界に開かれた名古屋港の玄関口に位置し、「港のシンボル」として存在感を発揮している「名港トリトン」。連続するこの3つの橋梁群は、厳しい自然条件に耐え、阪神大震災級の大きな揺れや、伊勢湾台風級の強い風にも耐えうることを想定して設計されている。
地域の産業と人々の交流を促す橋梁がより永く、より安全に供用されていくために、当社は常に技術をアップデートしながら、総合的な予防保全を行っている。

名港トリトン

伊勢湾岸自動車道の3つの兄弟橋「名港トリトン」

名古屋港をまたぐ伊勢湾岸自動車道の東海IC(愛知県東海市)~飛島IC(愛知県飛島村)の間に架かる「名港東大橋」「名港中央大橋」「名港西大橋」の3つの橋は、「名港トリトン」の愛称で知られている。この規模の海上斜張橋が3つ連続しているのは世界でも珍しく、「土木学会田中賞(作品部門)」と「名古屋市都市景観賞」を受賞している。

3つの橋はそれぞれ赤・白・青のトリコロールカラーに塗り分けられている。
赤色の「名港西大橋」は、"なごや"になぞらえて橋長は758m(塔高127m)。西行きの車線と東行きの車線が2つの橋に分離された並列橋である点が特徴的だ。
白色の「名港中央大橋」は橋長1170m。大型帆船の通航に配慮して塔高が195mと高い。
最も東側に位置する青色の「名港東大橋」は、橋長700m、塔高130mとなっている。
名古屋港を見下ろしながらのドライブは爽快そのもの。夜間は季節ごとに色を変えてライトアップが行われているので、また違う楽しみ方ができる。
道路走行中の景色も美しいが、「連続する巨大な橋の構造を見ることができるのが面白い」と、建築物としての橋梁自体に興味を持つ人も少なくない。

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「海の上の長大橋」の点検・保全に、最新の技術で取り組む

「名港トリトン」は、1985(昭和60)年3月にまず「名港西大橋」が暫定2車線で開通。その後、1998(平成10)年3月30日に3つの橋が完成し、全線開通した。

「当社は、「名港トリトン」がその威容を現す前、工事の段階から関わってきました」と当社の土木部門・設備部門の担当者は胸を張る。
具体的には、土木部門では建設時に使用するコンクリートの品質管理業務を担い、施設部門は施設設備工事の施工管理業務に携わった。
もちろん、工事の完工と開通がプロジェクトのゴールではなく、そこからは保全業務がスタートする。
「名港トリトン」は長大橋であり、風の影響を受けやすい海の上という特殊な立地に建設されている。そのため設計時から、安全かつ容易にメンテナンスが行えるような工夫が凝らされてきた。たとえば、橋桁に吊り下げるようにしてそれぞれ3台の検査車が設置されており、移動しながら主桁外面の点検や塗装作業が行えるようになっている。

「土木部門では、日々、舗装路面の点検に余念がありません。損傷が見つかった場合は、迅速に補修方法・補修計画の提案を行います。また定期点検としては、箱桁の中に入って鋼床版の亀裂がないか確認したり、風揺れや交通振動に対応するケーブルダンパー部をチェックしたりと、詳細な点検を行っています」(土木部門担当者)

「施設部門では、「名港トリトン」に設置されている照明や非常電話等の設備の点検・保守を行っています。一般の人は立ち入ることはできませんが、各橋梁の主塔内には、塔に設置されている設備の点検を行うためのエレベーターが設置されているんです」(施設部門担当者)。

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「名港トリトン」が「未来への架け橋」になるように

「名港トリトン」は、名古屋の観光スポットとしての顔だけでなく、東西物流を担い、日本のものづくり産業を支える重要なインフラとしての顔を持っている。
「名港トリトン」が結ぶ伊勢湾岸自動車道は、四日市JCT~豊田東JCT間約60㎞を結ぶ自動車専用道路である。名古屋港内には、東海IC、名港潮見IC、名港中央IC、飛島ICの4つのインターチェンジが配置されており、東京~名古屋~大阪を結ぶ我が国の物流の大動脈を担う。特に日本の基幹産業のひとつである自動車産業に関わる多くの企業が伊勢湾岸自動車道の沿線に立地していることから、自動車産業に関わる物流に重要な役割を果たしている。
また、災害等で東名・名神ルートが通行止めになった際の代替ルートとしての側面も有しており、人々の暮らしの安心、安全を確保している。

2016(平成28)年2月に豊田東JCT~浜松いなさJCTが開通したことで、伊勢湾岸自動車道は新東名高速道路に直結した。
開通から20年を超えた「名港トリトン」。当社はこれからもヒト、モノ、そして夢を運び、未来への架け橋となる橋梁の安全と快適を支えていく。

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