プロジェクトストーリーPROJECT STORY

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日本の新たな
大動脈をつなげ

新東名高速道路 豊田東JCT~浜松いなさJCT

東名とのダブルネットワーク化で進む新東名の整備

1969年の全線開通から、首都圏と中部圏を結ぶ日本の大動脈として、社会・経済の発展に大きく貢献してきた東名高速道路(東名)。しかし供用開始から年月が経ち、老朽化の進行、混雑の状態化などの課題が浮上してきた。
このため、抜本的な改善策として構想されたのが、神奈川県海老名市から愛知県豊田市にいたる総延長約250㎞の新東名高速道路(新東名)である。
新東名は1989年に基本計画が策定され、95年に着工。2012年4月14日には、静岡県内の御殿場JCT~三ケ日JCT間の約162km(東名との連絡路を含む)が先行して開通した。建設にあたっては、渋滞解消や災害時等の代替ルートの確保のため、御殿場・吉原・引佐の3か所に東名との連絡路を設けて「ダブルネットワーク」が構築された。

新東名の名古屋側の区間の完成を目指す豊田東JCT~浜松いなさJCT間の工事は、2007年11月に着工し、2016年2月13日に完成した。
同区間が開通するまでの間、東名の渋滞対策に取り組んだのが当社の交通部門である。対象となったのは東名の音羽蒲郡IC~豊田JCT間だ。
「この区間は朝夕の通勤時間帯などに大規模な渋滞や、渋滞に伴う事故が発生していました。このため、新東名が完成するまでの間、暫定的に3車線で運用する計画が立てられました」(交通部門担当者)。
交通部門をはじめとする各部門において、調査から始め、測量、設計および施工計画検討および施設設備移転工事などの業務を担った。なお、同区間の3車線運用は、新東名・豊田東JCT~浜松いなさJCTの開通により終了し、2車線に戻されている。

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より快適な高速道路を実現するために

当社の施設部門、土木部門の技術者は、それぞれ実際の工事の管理業務で力を発揮した。
技術と経験をもって安全・品質管理に万全を期すのが当社の信念である。両部門の担当者は「設計図書どおりの品質が確保されているか厳密に確認するなど、品質管理業務には万全を期しました」と口を揃えて言う。
同区間に配置された主な施設としては、新城市内に新城IC、長篠設楽原PA、岡崎市内に岡崎東IC、岡崎SAがある。特に話題を集めたのは長篠設楽原PAで、歴史的な「長篠・設楽原の戦い」をコンセプトとし、随所に当地の歴史を醸し出す工夫がなされた。
「道の安全・安心・快適に加え、旅の楽しさという新たな価値を提案する施設が完成したことに、大きな達成感を感じています」(担当者)。

一方、新東名の道路設計では、自動車の高速走行時の快適性や安全性が追求された。高架橋やトンネルの占める割合が東名と比べて高いが、カーブや坂道は緩やかで直線に近い。すなわち、豊田地区および新城地区において高架橋やトンネル工事の施工管理にあたった当社の土木部門にとって、本工事は最新の技術や工法への挑戦となった。並行して、開通後の維持管理に向けても、点検ルートの検討、点検手順書の作成、各メーカーに対する設備故障対応の確認などに取り組んだ。
保守業務の管轄区域は決められているが、ライフラインである「道」は繋がっている。他のグループ会社や隣接道路事務所と密にコミュニケーションをとり、各自の役割を明確にするとともに、道路点検や設備点検に関する情報を共有する努力が欠かせない。隣接道路事務所と応援体制を構築することも重要となる。

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地域の活性化と日本の経済発展を担う使命感を胸に

豊田東JCT~浜松いなさ間の開通は、地域や物流にどのような影響をもたらしたのだろうか。
同区間開通後3か月間における東名・新東名での渋滞は、開通前の同じ期間に比べ、115回から7回へと約9割減少した。また貨物トラックのスムーズな長距離輸送や、高速バスの定時性向上、沿線地域の観光活性化にも貢献している(国土交通省中部地方整備局・中日本高速道路株式会社名古屋支社「新東名高速道路(豊田東JCT~浜松いなさJCT)のストック効果」より)。
日本の新しい大動脈として、ヒトやモノの流れをスムーズにし、関東・中部・関西の三大都市圏の連携を強化している新東名・東名のダブルネットワーク。工事に携わった当社の技術者は一様に「自分たちの技術が日本の新しい大動脈をつないだという誇りを胸に、今後も地図に刻まれる仕事をしていきたい」と力を込める。
なお新東名は、東京側の区間でも建設が進み、2020年度までに全線が開通する計画だ。

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