- 概要
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トンネル照明は、ナトリウムや蛍光灯から環境にやさしいLEDへと変わってきています。 これまでトンネル照明をLED照明に交換するには、灯具・ケーブルなどの更新が必要で、[高額な費用]と[多くの工事日数]を要しました。 そこで、LED照明化を簡単に低コストに実現する画期的方法を提案します。
- 提案内容
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- 灯具筐体は材質が、ステンレス(SUS)製であり、錆に強く長寿命です。
- SUS筐体を再利用し、内部部品を入れ替えることにより、LED照明が実現できます。
- 対称照明配光、プロビーム照明配光に対応できます。
リユースによるLED照明化は、低コストで適切な照明環境を確保し、走行環境を向上させます。
さらに、維持管理費用の削減に大きく貢献します。 - LEDとナトリウム灯(NX、NH)および蛍光灯(FHF)との性能比較
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電力(W) 推定寿命(h) k Ra 低圧ナトリウム(NX) NX35w 57 9,000 1,740 -44 高圧ナトリウム(NH) NH110w 150 24,000 2,100 25 蛍光灯(FHF) FHF32w×2 108 12,000 5,000 73 LED NH35w相当 26 90,000 5,000 70 NH110w相当 48 90,000 5,000 70 FHF32w×2相当 56 90,000 5,000 70 k:相関色温度 Ra:平均演色評価数
LEDに関する性能等は、当社製品によるものです。
LEDの性能については、発光効率等の向上により変化します。 - LED照明交換によるメリット
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電気料金の削減およびランプ交換が不要となり、環境にも優しくなります。
1000m級TNでの維持管理費(10年間)の比較(当社における試算)
電気料金の削減額
NHに対して、約38%の容量となり
約32,000,000円の削減ランプ交換費用の削減額
NHのランプ交換費用
約35,000,000円の削減既存灯具をリユースすることのメリット
【1】既存設備に影響を与えず交換可能
- 灯具内部を交換するため、電源設備、ケーブル、ラックなどは、そのままの状態で利用できます。
- 配電電圧に合わせたLED対応ができます。
(460、440、240、200、100v。但し、事前確認が必要) - 調光方式にも対応できます。(調光線が必要)
【2】短時間で簡単に交換可能
- 工場にて、LED製品を組立しているため、灯具本体を取り外す必要がありません。 (灯具の構造によっては、取り外しが必要な場合もあります。)
- 短時間で交換できます。(1台当りの作業時間:10分程度)
- 特殊な部品を使用していないため、交換が簡単です。
【3】長期的なコストの最小化と平準化が可能
- 低コストで交換できます。
- いつでも、どこでも必要な箇所から交換ができます。 (点検、ランプ交換、清掃などに合わせて実施)
- 予算に合わせて実施できます。(予算の最小化と平準化)
効果検証
名神高速道路の彦根トンネル(下り線:米原JCT~彦根IC間)において、高圧ナトリウム照明をリユースし、LED照明に交換しました。
交換後の測定では、明るさ・均斉度など照明特性について、優れた評価が得られました。
LED照明は高圧ナトリウム照明に比べ演色性が優れているために、走行環境が向上しました。