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お知らせ

「道路土工構造物点検及び防災点検の効率化技術」における検証結果に関するコメント

弊社ならびに応用地質株式会社は、国土交通省が公募した「道路土工構造物点検及び防災点検の効率化技術」に活用できる技術として、共同開発した「振動を用いたグラウンドアンカー残存緊張力の非破壊推定方法」(VIBRES®システム)が選定され、九州地方整備局管内で実証実験を実施しておりました。

この度、国土交通省から現場における検証結果(性能確認シート)が公開されましたので、検証結果に対するコメントを発表させていただきます。

はじめに、実証実験の対象となったグラウンドアンカー(SEEE F-UA型)は、VIBRES®システムでの検証実績が少ない規格のグラウンドアンカーでありましたが、VIBRES®システムの適用限界を模索する中で、適用可能なアンカー種別の拡大を視野に入れ、今後に活用可能なデータの収集に挑戦いたしました。現場において8本のグラウンドアンカーの緊張力を測定した結果、VIBRES®システムにより測定した緊張力は、従来のリフトオフ試験により測定した緊張力と比較して、高い値を示す測定値となりました。 この原因として、VIBRES®システムはグラウンドアンカーのテンドン自由長部を弦とみなし、その振動周波数を測定して緊張力を求める技術にあって、対象としたグラウンドアンカー(SEEE F-UA型)は、鋼より線とその被覆材の隙間が狭い構造であること、テンドン自由長が約20mと長いことなどが要因で、弦として振動する自由長部の動きが阻害されたと推察されます。この度の結果は、VIBRES®システムの適用可能な範囲を把握する良い機会であったと認識しております。

これらの検証結果を今後に活かして、点検業務の更なる効率化を目指し、VIBRES®システムの精度向上、適用範囲の拡大に努めてまいります。

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